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2015年 06月 05日

■篠田桃紅と百日紅

梅雨に入ってどどっと強雨だったり、急に日差しが差し込んで蒸し暑い日になったり・・・今週はお天気で一喜一憂ってことありますねー。
雨は時に、恵の雨であったりもしますが、一週間切れ間無く雨続きであれば、日頃自転車で走り回る身には酷な話。合間で晴れ間がなければ大変なのであります。
でも仕事を外に持たない方にとっては、雨もまた楽し、ですよね。片付けも捗ります。午後のお茶の時間もゆったりと、紫陽花の色具合に思いをはせたり、ちょっと楽しんでもいいじゃないでしょか。
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さて、先日、TVで篠田桃紅さんの特集の再放送がありました。
書家で、自らの書を芸術の域まで押し上げた人といいましょうか。
桃紅さんのお若い頃の姿は雑誌で見た記憶があります。今のようにインターネットなどない時代、雑誌は世界への窓でしたもの。なんと美しい女(ひと)なのだろうと羨んだり、憧れたりもしたものです。
常にきもの姿で、その様子が潔くきまっているひと、という。。。姿、格好がなんともいいのです。
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桃紅さん、御年103歳。
老いは隠し様のない年齢です。撮り方によっては性別の垣根を越えてしまいそうにもあります。しかし、その言動が変わらずに格好いい人、です。

美しい人は老いていく途中、途中で覚悟があるのかもしれません。
我が身の衰え、容色の変化、そこに見る自分の姿に私などが想像できぬ時々の覚悟があったかも、と思います。

そうして103歳、昔よりも今は身に羽織るように添うきもの姿に風情が感じられ、今の桃紅さんの様子にも改めて感嘆するのです。
桃紅さんならではの縞や色合わせが美しいきものが白髪の姿に美しい。
藍の濃淡、時に対丈のきものに帯板など不要な様子が見事。

たまに仕事着に自前のきものを対丈にしてしまおうかと思ったこともあるのですが、哀しいかな、世の中の今様のしきたりの変化が気になって、江戸の人のように勇ましく闊達に小走りで街を行くという踏ん切りはつかないまま。我が身はこの歳になっても情けない。
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そういえば、アニメーションで杉浦日向子さんの「百日紅」を原作としたものが映画化されたそうで、ちょっと心動かされたのだけれど、画像、Trailerを見て愕然。主人公は葛飾北斎の娘・お栄(後の葛飾応為)なのだが、その姿がおかしい。きものにおはしょりがあるのだがおかしい。
江戸の町娘、それも北斎の娘だもの。自らも描き、北斎の面倒を引き受けていた気丈な娘の日常の姿、きもの姿におはしょり有りはおかしいでしょうに。
杉浦日向子が生きていたならば「そこは対丈で、戻しましょう・・・・」と言っていたと思うのだがなぁ。
杉浦日向子の原作として「百日紅」を作るのならば、そこは違えてはならぬと思うのだがなぁ。

きものは時代と共に、着る人を彩るだけでなく、その心情、着るものの生活を写し絵のように見せてくれる時があるものだと思う。
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by metropole | 2015-06-05 01:55


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