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Metropole Muffin★メトロポール・マフィン

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2011年 01月 28日

■白岳新春寄席。。。歌丸さんの中村仲蔵!


m512261


こんばんは!
metropole muffinこと、メトロのマフィンです。

一月も早いもので、もう月末。。。
明日からぐぐっと冷え込みそうですよ。日曜日は最高気温4度だそうです。
で、皆さん寒い寒い、とは仰いますが以前にも書いたように、冷え込みにはぶるぶるっとは致しますがそれで出かけられないとか、外に出るのは寒いから億劫だとかは微塵もございません。

寒いのは苦手ですよ、ほんと。熊本は底冷えしますけどね、でも冬ですもん。
お出かけも平っちゃらです。ただ、冷えた飲み物なんぞはいけませんですけれどね。
温かいのがいいですよ、そりゃね。



で、冷え込んだ水曜日は糸石家のタマ嬢ちゃんのお誘いで「白岳新春寄席」へと参ることができました。
前々から毎年一月の恒例となったKKT主催のこの寄席。
流石に顔の広~いタマ嬢ちゃんのお蔭を持ちまして、初めて行くことができました。

以前は法泉寺で行われていた「熊本落語長屋」へちょこっとお邪魔しておったりしたものですが、だんだん足が遠のき、そんな不甲斐ない手前勝手なことで・・・昨年11月の第78回例会で幕引きになってしまって・・・残念無念のしょうもないアタクシであります。

39年前から開始された落語長屋は、おいでになる噺家さんも好し、世話人で話の解説を引き受けられておられた関山和夫先生も素晴らしく、無論この会を存続させていた上田博司さんの力、でありました。

ですから久し振りの落語。
それも目の前での独演会ではなく、県立劇場だったのではたしてどんなものかな、などと興味もあってタマ嬢ちゃんに連れられていそいそと出かけたのでありました。
さて、満員御礼の会場。

入場前に先日見た「わが心の歌舞伎座」の話などをタマちゃんに聞いてもらっていたら・・・トリは桂歌丸師匠でありましたが、その噺がなんと江戸話の「中村仲蔵」だったのであります。

「中村仲蔵」は歌舞伎役者の名題をサブテーマにした江戸人情噺。
先日見た「わが心の歌舞伎座」では名題の役者が揃い組みで登場するのですが、名題といっても当代一の名役者!というわけには行かぬのが実情。
しかしながらその名題、家ゆえにやり通さねばならない定めもあるわけで、複雑な心境になって見ていたなんてね。

贔屓の役者でも・・・脇の扱いのカメラにむむっときたりした次第。
閉場式では都風流で舞台に立っていても、なんであります。
ま、興行主松竹のプロモーションドキュメンタリーではあったのですがね。そういう名題に関する思いもあったので時期的に気持ちも合致したというか、歌丸さんの演目にはぐっときたわけであります。



初めての実演であります。
昔見た・・・TVで見知った歌丸さんの様子を何十倍も超えて、いいもんを見せて貰いました。
昨年緊急入院された経緯も知って、何箇所か支える場もあっても、手負い猪の場の辺り。。。ま、気にはなってもですよ、いやあ~歌丸さんの江戸話のよろしかったこと、であります。

声好し、迫力好し、気合好し、活舌の好し、歌舞伎芝居の様子が手に取るようにわかる話しっぷりには魅了されたのであります。

県立劇場という大きな器、対する人の数も多くなるわけで、相当なメリハリ、切れを利かせてくれたのか、と察するに流石に真打!聞き入り見入り、江戸話にしゃきっと心掴まれた新春寄席のトリの芸でありました。

この中村仲蔵の話はですね、歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」での「斧定九郎(おの さだくろう)」の場が、ここで新しく見せ場に決まるって話なんであります。

それまではただの盗人の場面というか、仮名手本忠臣蔵の中でも皆がお昼を食べ始める弁当幕と呼ばれるよな・・・観客が舞台より弁当食べることに気がいっちゃうって・・・そういう見せ場のないとこでの役回りを演じなきゃなんなかった仲蔵の一世一代の賭けに出た創意工夫の見せ場がどうなるか!

この仲蔵によって端役だった定九郎の場が以降、花形役者の勤める役に作り変えられた、ってその見せ場なのであります。
それが、歌丸さんの実に分かりやすい抑揚の効いた話っぷりにまるで・・・昨今の成田屋の舞台では感じることもなかった・・・その当時の仲蔵が演じる定九郎の見惚れるよな見得の姿、したたる血・・・それにざわめく観客の姿が見えるようでありました。落ちをつけなかったのもこの時期にあっていたのでありました。すぅーっと終えるのがいいんだな。

ちなみにGHQの指示で長らく演じることが出来なかった「仮名手本忠臣蔵」は、歌舞伎贔屓であったGHQ総司令官の副官フォービアン・バワーズ陸軍少佐の指示により昭和22年 (1947) 11月に東京劇場で戦後初の上演となるのでありますが、その際の定九郎役を九代目市川海老蔵(昨今マスコミに追いかけられた11代目海老蔵は孫であり、この祖父の姿をフィルムで見て歌舞伎役者修行に開眼したとか・・・いやはや、九代目はかなり破天荒な御仁だったんでありますがね)が演じている、ってのも面白い。
やっぱり落語は生、歌丸さんは巧いッ!ですね、とタマさんと頷き合った夜になったのであります。


指輪がキラリ、お洒落なタマ嬢ちゃんはプライベートではシャイですぅ


さて、明日は早仕舞いになると思います。
日曜日はお休みいたします。
月曜日はご予約のみのご用意であります。

今週はなかなか思うようにいきませんで、午前中開けたり閉めたり・・・いろいろでありました。
日曜(母の一周忌であります)の準備が捗らなくて、ご迷惑をおかけしましたが来週からは平常通り、となりますので何卒ご容赦くださいますよう・・・お願い申し上げます。



あ、忘れちゃいけない。。。
明日から新市街の映画館Denkikanで「リッキー」上映です。
たった1週間しかございません。
これはもう~ぜひ、ぜひご覧ください。フィルム少ないので各地が待っているので1週間のみになっている模様デス。
どこも上映したくって待っている中、100年目を迎えたDenkikanが早めに上映してくれたんです。
1週間ですから、あっという間に終わっちゃいますよ。見逃してはいけませんよ~~~
老若男女、きっとどなたが見てもいい映画なんだと・・・きっとね。


上クリックでツボヤキに飛びます。。。

by metropole | 2011-01-28 23:49


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